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バンコクで起業ししたものの、タイ語は難しい・・・日々努力。
Magmag2021.11.8の再掲です。magmagでは過去の記事が見えないため,blogでも紹介しています。

COP26とタイの地球温暖化ガス削減の動きに向けて
―運輸部門の炭素ガス削減の一例を、陸上交通から水上交通に代替事例

タイ政府のタナコーン報道官によると「地球温暖化ガス(GHG)
削減の一環として、2035年にはタイの道路には1500万台のEVカーが走る目標」を掲げている。(11月1日付の英字紙バンコクポスト)
グリーンな車の導入を別にして、タイ政府は自然体系を生かした対策として2022年の年末までに1億本の植樹をする計画もある、と報道官は説明をした。
 なぜ地球温暖化が問題か、というと、温暖化によって生産から消費まで、世界の食料システムのあらゆる部門に影響を与えるのです。気象変動により、土地や作物が破壊され、家畜を殺し、業業を衰退させて、市場への輸送ルートを遮断すると言われます。これによって、食料の生産、入手可能性、入手方法、多様性、安全性に影響を与えると言われます。同時に、食料システムが環境に影響を与えて、気候変動の要因にもなると、言われています。プラユット首相は2015年開催の国連主催気候変動サミット(COP21)にも参加して、地球の温暖化を2℃以下に抑えることに同意をしています。気候変動条約の加盟国は21世紀の後半までに地球温暖化の排出量をゼロにするという国際的な強制力を持った取り決めに縛られます。

国連食糧計画(WFP)の推計では、2℃暖かい世界では、さらに1億8900万人が飢餓状態に追い込まれるとみています。万一、気温が2倍になれば、さらに18億人が飢えに苦しむと懸念をしています。例えば、2017年のバングラデシュの洪水、南スーダンの深刻な干ばつと洪水は気候変動の結果だと言われます。

WFP は、今回のCOP26に対して、次のことを期待していました。劣化している生態系を回復させて、気候変動に対する自然の保護として機能させること、最も脆弱な人々を保護すること、気候のリスクを予測して早期に行動できるようにすること、食料システムを再活性化させて森林伐採を止めて、二酸化炭素の排出を削減すること。
一方、タイの運輸交通と地球温暖化ガスの関連をみよう。タイ政府運輸省の資料 を見ると、以下の数字が紹介されている。
1)人の動きであるが、2018年、1年間で16億人分の移動がある。内訳は、道路61.46%、電車23.76%、国際航空4.92%、国内航空4.60%、汽車2.22%、沿岸航海2.12%、航海0.04%である。
2)物流面では、2018年の年間で9億トンの輸送量があった。その内訳は、道路53.35%、海上輸送35.38%、沿岸輸送6.81%、内陸水運6.15%、汽車1.13%、国内航空0.01%、電車0.00%であった。
3)エネルギー消費は3308万6000 tonne of oil equivalent (toe)があったが、内訳は次の通り。道路輸送2560万toe、海上および内陸水運158万toe、空輸580万toe鉄道9.6万toeである。
4)炭素ガスなどの排出量は、陸上輸送6369万トン、国内航空231万トン、国内水運45万トン、鉄道19万トンである。
5)これからの推計では、エネルギー消費面では、空輸が輸送物量に比して、エネルギーの消費が一番多く、次は道路輸送である。海上および内陸水運は、重量物の輸送が多いこともあって、輸送物量に対してエネルギーの消費は少ない。言い換えると、炭素ガスの排出量削減には陸上輸送、国内航空を水運や鉄道に代替できるのか、が課題とみられる。

これに関して、興味のあるニュースを紹介する 。

2021年3月に海運局から安全性の許可を得て2021年4月から運航を予定していた東部チョンブリ県サタヒップ港から対岸のプラチュアブキリカン県を経由して南部のソンクラー県までタイ湾を横断するフェリーが、コロナのため中断していた。これが、11月8日から再開する。バンコクに本社があるシーホース・フェリー会社は3階建ての甲板を備えているブルー・ドルフィン号を日本から2億バーツ(約6.8億円)で購入した。これを定員586人乗り、80台のトラックのローリーと20台の乗用車が積めるように改装を済ませて、試験航海も終えていた。同船は運行速度17ノット(時速32キロメートル)で、サタヒップ港のチュクサメット桟橋を11月8日の午後2時に出帆し、ソンクラー港に翌朝10時に到着する予定である。片道20時間の航海である。
サクサイアム運輸大臣は、このフェリーサービスによって東部経済回廊(EEC)と南部経済回廊(SEC)の連携が深まることを期待している。同時に、道路運送のpm2.5を含む排気ガスを削減し、同時に交通事故と運送コストも下がるとみている。

最後に、運行会社の説明から、日本の北海道との関係が深いことがわかる。津軽海峡フェリーなどで使われていた船舶ブルードルフィン2が、タイで再度活躍する、と報じられていた 。同船は重量は7000トンで全長136メートル、時速17ノット(時速31.48キロメートル)で、従来からの船の運航管理が良かったこともあり、運行可能な状態でタイの会社が購入してことになる。JR北海道から、タイの国鉄(SRT)に客車が無償で譲渡されていることも併せると、日本の交通機関で使われた列車や船舶の第2の人生がタイにある。日本人のセカンドライフがタイで過ごす方もあるが、船舶もタイで生まれ変わったというニュースに興味が深い。
後は、津軽海峡フェリーでの案内のように、利用者拡大の工夫がどこまでされるのか、注目しておきたい。(2021.11.8)
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