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バンコクで起業ししたものの、タイ語は難しい・・・日々努力。
久しぶりのチェンマイにて
―竹を使って、強靭な建物を
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タイの地方都市は、元気がある。
9月27日にタイ国鉄(SRT)のクルンテープ・アピワット駅(元グランド・バンス―駅)から寝台列車で終着駅チェンマイ駅に到着。2日間、現地に滞在して、29日の夕方、チェンマイ空港からスワンナプン空港に到着。駅や空港には中国、台湾、ロシアからの観光客が多かった。到着日はあいにくの雨で山の上から市内を見るには曇って見えなかった。そのためか、ドイステープの寺には観光客は少なかったが、それでも中国やロシアからの観光客を見かけた。タイに来る空港使用客の数字ではわからないが、現地でそれを体感した。
今回の目的は、竹を使った建築物を設計、工事をするCLC会社を訪問することであった。
最初に、オーナーが言ったのは「竹を使うからコストが下がる、というのは間違いである。
それなりの強度と耐久性を持たせて、持続可能な建築物を作るには、材料の選定から、加工、建築までのノウハウがいる。わが社は、チェンマイ近郊で依頼された建築物を引き受けるかどうかには、平方メートル当たりの基準がある。また、地方都市や海外からの要請もあり、その場合でも、建築コストの7%が設計料として、最低の建築コストがないと、引き受けない」
つまり、安いから竹を使って建築してほしいという依頼は受けない、とのことである。
また、総額が一定以下だと、従業員を設計事務所で10人、建築業としても20人以上雇用していると、最低のコストがかかる。さらに、コロナ下であっても、需要があって、従業員を解雇しなかった、とのことである。
竹の加工には、経験と現物の見極めが必要である。何年目の竹がいいのか、加工をどうするかが課題である。現場では、ミャンマー人のカレン族や、タイの山岳民族に宿舎を与えて、十年近く雇用している。ミャンマーでは竹の家で暮らした民族もあった。生まれた時から竹には親しんでいるらしい。それだけに、同社の竹の選定には経験と扱い方が、他社との差がある、との説明があった。
オーナーは、インドネシアの竹の学校の事例を紹介してくれた。また、日本や中国、韓国にも竹を使った建築があることは承知。そこから、同社の独自性をどのように生み出すかが、課題であるとされた。
では、創業当初から事業は順調であったのか?当初は、ホームページを作り、竹の扱いも基本があっても、見極めができない時期もあった。最初は、タイ人から供給された竹は太くて、カタイ人からはこれがよい、と進められたが、今は違う。1-2年は、まだ若い。まだまだ繊維質が弱い。5年以上でもまた扱いに困るという。
外からだとわかないが、現地を訪問して見えてきたものもある。(2023.10.1)

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