バンコクで起業ししたものの、タイ語は難しい・・・日々努力。
Khao Hin Sorn 王室プロジェクト
P_20171222_142053Khao Hin Sorn
12/22にJCCヘルスケア委員会の視察会に参加した。タイの政策や価値観の基礎となる「足るを知る経済」と持続可能な「農業」と「食」を目指す「新理論農業システム」を学ぶのが目的である。
行き先は、バンコクから車で3時間、Chachaensao県のKhao Hin Sorn王室開発研究センターである。当初は工業団地にする予定地であったが、前のラマ9世国王の命により、1979年に農業開発センターになった。広大な畑には様々な農作物、花、池には魚もあり、学ぶ人向けの寮もある。長期、短期の授業料は無料で、作業奉仕兼学習の場でもある。

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土地は1800ライと広大であるが、当初、地質が悪く、荒れ地でも育つキャッサバすら育たず、製紙原料となるユーカリ樹程度しか育たない状態であった。そこに、王室が資金を投入し、政府関係各所の知恵を集めたプロジェクトである。精神的な指導者がラマ9世であった。具体的に手掛けたのは、水の確保である。水路を確認して、小さな貯水池をつくり、そこに生える水草と流れる水によって徐々に土が変わってきた。そのうえで、風や太陽光など自然エネルギーも使い荒れ地の改善を行った。国王は、ことを急が一歩づつ事業を取り組み、焦ることはなかった。例えば、日本の皇室から寄付をされたテラピアの養殖も手がけている。当初は、国王の住まいであるチトラダ宮殿で稚魚を育成し、全国の農業開発センターに配布された。産卵から9か月で成長する魚はタイ人にとって安いたんぱく質の確保である。食用蛙の養殖もしている。



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「新理論農業システム」といっても難しいものではない。水が豊富なタイ中央部の複合農業と、水資源が乏しい東北部でも適応できる考えである。乏しい水資源の有効利用が重要である。
具体的には、土地を30:30:30:10に分割。最初の30でため池をつくる。次の30で換金作物を畑で作り、残りの30で主食の米を栽培。最後の10が住居や鳥、豚などの家畜を飼育する。農民にも優しくわかる理論であり、それを生かして成功する農家が増えてきた。
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一方、「足るを知る経済」は1970年代から毎年12月の国王誕生日に訓話される中でも言及されてきた。何事も「中庸」を重んずる考えである。現在、世界各地で言われる持続可能な経済の構築である。1997年の通貨危機でも、国王は中庸が重要だと諭された。
類似のセンターは国内に6か所ある。このセンターから毎年数千人、数万人の教育、指導を受けて農業の振興に貢献するのであるから、前国王が目指された国民の教育は成果を上げてきたのである。タイに来る日本人もバンコクや主要都市に住む多くのタイ国民が前国王の考え方がを理解して経済運営に生かされている点を忘れてはならない。2016年10月の前国王の崩御から337日の弔問期間に約1300万人が参列し、2017年10月の火葬の儀には400万人が参列した。
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